映画の日だったので、映画館へ。
せっかく映画館で観るなら、1,100円分のアトラクション感覚を味わいたく、爆薬とCGを盛り盛りに使った映画を観るのですが、今回は「万引き家族」を観てきました。
カンヌ国際映画祭で日本人で21年振りにパルム・ドール賞を受賞したことで話題になっていたからというミーハー心丸出しで行って参りました。
【物語】舞台は現代の東京の下町。登場人物は日雇い労働の父とクリーニング店で働く妻、風俗店で働く妻の妹、貧しくて学校に行けない息子、年金暮らしの祖母。貧しくも万引きで食いつないで楽しく暮らすが、寒空の下で家の外に放置された女の子を見つけ、、、
※ネタばれあり
大体、映画館に行くと真隣に変な奴がいてイライラしながら観ることが多いのですが、朝早く観に行ったせいか、会場に来ていた人、皆、音を立てずに観ていた為、作品に没頭して観ることができました。
そのせいもあって、非常に心苦しかったですし、観終わった今も苦しいです。
普通の映画は、物語の登場人物同士で言葉を交わし、完結すると思うのですが、
この作品は、観ている者に、これでもかと投げかけてきます。誰も即答できない問いが、重なり、気付いたら4番さんみたいになってしまいます。
僕の受け止め方としては、中々のバッドエンディングだと思いました。
先日の虐待死した船戸結愛ちゃんの件があったことで、ハラハラしながら観ていた人も多いと思います。
最後も、女の子が再び家の外に放置されているシーンで終わるのですが、映画を観終わった後に、素晴らしい作品だったと称賛する気分にはなれなかったです(物語に入り込み過ぎている自分が悪いのですが)。
また、取調室で話す妻役の安藤サクラさんの言葉が、この作品で言いたかったことだと思います。
社会的弱者だからこそ救えた命が確かにあって、その姿を観ながら「東京ゴッドファーザーズ」と「チョコレートドーナツ」を思い出してました。
(あと、松岡茉優さんのおっぱいも良かったのですが、安藤サクラさんの身体が中々美しいので、是非刮目していただきたいです。男性はあれぐらいの身体が好きな人は多いと思います。)
①庶民ではなく、政治家が観るべき映画だと思います。
②映画を観終わったらカップラーメンとコロッケを食べましょう。
③安藤サクラさん、リリーフランキーさん、樹木希林さんの演技が、演技というより本人役に見えました。
おススメ度:★★★★☆
監督:是枝裕和
上映時間:2時間1分
初公開: 2018年6月8日